白色のキクラゲ栽培
自然界ではキノコ菌は木々や葉の養分を吸収し成長します。しかし地球の気候変動等で人類の健康、美容に良い成分を多く産み出せる遺伝子を持つ白キクラゲも減少していると推測します。
自然界には白色のキクラゲは2種類存在しています。”白いキクラゲ”と呼ばれる方は中華料理に使われる茶色いキクラゲ(アラゲキクラゲ)の突然変異で、もう1種は”白キクラゲ”と呼ばれ自分自身では成長することが出来ず共生菌の働きによって成長することが出来る。中国で楊貴妃が美容に良いと好んで食されていたとの言い伝えもある。
我々が栽培する場合はオガコ（木を細かく砕いた木屑）をベースに菌糸が成長するのに必要な養分を含んだ菌床を製造し菌を菌床内に入れ込み菌糸を出すために必要な環境要素を適正調整することで健康、美容に良い成分を持つプルンとした耳たぶのような子実体と呼ばれる収穫物を得る。
白キクラゲの方が美容に良い成分を多く含んでいるが共生菌を必要とするため白いキクラゲと比べ栽培が難しい。自然界に生息する2種類の菌も各地産地の環境変化により遺伝子も変化している可能性も高いため菌床製造に使用する菌によって収穫量の低下、品質の悪化に大きく影響する。
菌床栽培では、菌床内に含ませる養分を適切に調整する事が出来る。
収穫結果より優れた菌を選定し培養する事で他の作物と同様に品種改良を行える。この事は白いキクラゲを白キクラゲの成分に近づける品種改良が可能と考えた。
| 項目 | 白キクラゲ | 白いキクラゲ（アラゲキクラゲの白変種など） |
| 学名 | Tremella fuciformis | Auricularia polytricha の白変種 など |
| 分類 | シロキクラゲ科 Tremellaceae | キクラゲ科 Auriculariaceae |
| 形状 | フリル状・ゼラチン質・透明感のある白 | 半透明または乳白色、アラゲキクラゲと同じ形で白 |
| 味・香り | 淡泊・ほんのり甘みあり | 味は淡泊、食感重視 |
| 用途 | 食用＋漢方・美容成分（保湿） | 食用（彩り目的・炒め物） |
| 栽培のしやすさ | 栽培が難しい（共生菌が必要） | 栽培が比較的容易（単独培養可能） |
| 主な産地 | 中国（福建省など）、台湾、日本（試験段階） | 日本、韓国、中国など |
キクラゲのみならず各種のキノコを菌床で栽培する場合菌床内の養分を菌糸が吸収し成長する際に化学反応により多くのCO2が発生する。
20フィートのコンテナ内で直径10cm、長さ20cmの菌床を900本、栽培した場合コンテナを密閉した状態にするとCO2濃度は時間経過により下記の値にまで上昇する。
| 経過時間 | CO2濃度 (ppm) | 濃度上昇 (ppm) |
| 10 分 | 1605.0 | 1185.0 |
| 20 分 | 2790.0 | 2370.0 |
| 30 分 | 3976.0 | 3556.0 |
| 60 分 | 7531.0 | 7111.0 |
子実体成長期に適したCO2濃度は850～950 ppmのため成長に障害を及ぼす。
懸念はCO2の排出だが、大気中に排出せず郊外の大気中では概ね420ppmしか無い各種植物に最適なCO2濃度1000ppmを植物栽培室への供給などの有効活用がある。我々が健康維持に必要なキノコ類が排出するCO2の有効活用に対する処理設備整備に関し政府、各行政の補助を求めたい。
環境調整
これまでキノコ類の栽培では光が不要と考えられていたが、原期成形、子実体成長、収穫期に各期への推移へのトリガー、成長促進を促す上でキノコ類に最適な波長の光を照射する事で収穫量アップ貢献度により検討したく考える。
キノコ類全般の栽培環境の調整では栽培室内の室温、湿度、CO2濃度、吸気、排気時の風量などを菌糸伸長期、菌糸熟成期、現基形成期、子実体成長期、収穫期の計5期(ステージ)に最適な値に調整する事で収穫量が向上する。
IoT、AIを活用した自動環境調整を行う事は確実に収穫量アップに繋る。
レポートを、より正確かつ詳しく、論理的に整理した内容に修正・拡充しました。分類、栽培方法、CO₂管理、環境制御、IoT活用などの観点を整理し、投資家や行政向け説明資料としても活用可能な構成になっています。
図解・スライド資料・行政提出用の書式変換も可能です。次に進めたい内容があればお知らせください。
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