キノコ栽培施設CO2回収事業用設備

図中の番号・凡例

  1. 吸気ダクト+プレフィルター
      • 菌床室(別室)から CO₂ 含有空気を引き込み、粉塵を除去。
  1. 排気ファン
      • 吸着塔再生時や安全換気に使用。
  1. 150 L スチールドラム吸着塔 A / B
      • ゼオライト 13X 各 25 kg 充填。10 分サイクルで交互運転。
  1. ロータリーブースト真空ポンプ
      • –80 kPa まで塔を減圧し CO₂ を脱着。
  1. エア駆動 CO₂ ブースターポンプ
      • 塔出口(~2 bar)→30 kg ボンベへ最大 70 bar で圧縮。
  1. 3 HP レシプロエアコンプレッサー
      • ブースター駆動用 0.8 MPa エアを供給(図では奥側青モーター)。
  1. Arduino 制御盤
      • 電磁弁切替・圧力監視・警報を統合。ログ出力端子付き。
  1. 高圧マニホールド+30 kg CO₂ シリンダー
      • サイフォン管付き。秤で 28.5 kg 充填停止設定。

使い方のポイント

  1. 吸着運転
      • ダクトファン ON → 原気(約 1 % CO₂)を塔 A へ送気。
      • 塔 B は同時に真空ポンプで再生し、排気は屋外へ。
  1. 塔切替
      • 10 分後、Arduino が電磁弁を切替え、塔 B が吸着、塔 A が再生へ。
  1. ボンベ充填
      • 塔出口 CO₂ 濃度 95 vol% 以上になるとブースター起動。
      • シリンダーが設定重量に達するとブースターと弁を停止。
  1. 安全対策
      • CO₂ / O₂ センサは 3 vol% CO₂ で警報 → 排気ファン強制 ON。
      • 高圧ラインに 70 bar 安全弁を必ず設置。

20 ft コンテナでも左壁側に機器を一列配置することで作業スペースを確保できます。
吸着塔を 150 L ×2 にした場合、回収能力はおよそ 6 kg CO₂ day⁻¹(原気 1 % CO₂, 50 m³ h⁻¹)です。
必要に応じて塔容量や送気流量を拡張してください。

ローコスト CO₂回収設備(20 ft コンテナ用)機器リストと概算購入費

為替換算 : 1 USD = 160 JPY(2025-06-20 時点)
#機器数量参考単価 (USD)小計 (USD)小計 (JPY)
1150 L スチールドラム(吸着塔用)55 gal 新品ドラム ≈ $81 を参考に小型相当へ補正27014022 400
2ゼオライト 13X ペレット 25 kg × 2(CO₂選択吸着材)1 set10010016 000
3ロータリーベーン真空ポンプ 8 m³ h⁻¹(中古)140040064 000
4エア駆動 CO₂ブースターポンプ DGG/DGGD 系(120 bar 定格)1800800128 000
53 HP ピストン式エアコンプレッサー(0.8 MPa)115015024 000
6吸気ダクトファン+プレフィルタ(φ150 mm インライン)130304 800
7排気ファン(同仕様・逆送気向け)1707011 200
8ステンレス配管・電磁弁・Swagelok 継手一式(概算)1 set30030048 000
9Arduino UNO + CO₂(NDIR SCD40) / O₂ センサ類・制御部材一式1 set15015024 000
1030 kg CO₂ シリンダー(サイフォン管付)新品相場 ¥12 000 ≒ $80 を参考113013020 800
— 合計 —2 270 USD 363 200 JPY
ご注意
  • 表示価格はオンライン公開価格または中古実勢をベースにした概算です。数量値引きや地域運賃で±10〜20 %程度の変動があります。
  • 配線ケーブル・制御ソフト制作、人件費、据付工事、遮音ボックスなどは含んでいません。
  • 吸着塔や配管は必ず耐圧試験を行い、70 bar リリーフ弁を設置してください。
詳細な 見積仕様書(型式・納期・保証条件)P&ID 図面 が必要な場合はお知らせください。
 
下記、市販商品 幸野氏調査
二酸化炭素の高濃度回収を実現する“CO 2 回収装置” 開発の現在地 | Our Technology | 大陽日酸株式会社 https://www.tn-sanso.co.jp/jp/our_technology/news/?itemid=805&dispmid=945