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ウナギ養殖事業提案書

〜 AI・IoTによる高密度循環型養殖(RAS)モデル 〜
  1. 事業概要
近年、天然ニホンウナギ資源の減少により、安定供給可能な陸上循環型養殖(RAS : Recirculating Aquaculture System)への期待が高まっています。
本提案では、AI・IoT・PLC環境制御技術を活用し、ウナギの成長段階に応じて水質・溶存酸素・水温・給餌を最適化することで、安定生産と高収益化を実現する次世代型ウナギ養殖システムを提案します。

提案システム概要

システム名称

  • AquaNova EEL

システム構成

① 養殖水槽
  • FRP円形水槽
  • 深さ:8〜1.2m
  • 推奨容量:5〜20m³ / 槽
  • 底面センタードレン方式
② 循環濾過システム(RAS)
  • ドラムフィルタ
  • MBBR生物濾過槽
  • 脱気槽
  • UV殺菌装置
  • オゾン処理(オプション)
③ 酸素供給システム
  • ブロワ曝気
  • 純酸素供給
  • 酸素コーン
  • 非常時バックアップ酸素
④ 温度制御
  • ヒートポンプ
  • チラー
  • 水温維持:25〜28℃
⑤ AI・IoT監視制御
  • PLC + Web監視
  • スマートフォン遠隔監視
  • 異常時アラーム通知
  • AIによる給餌・水質最適化

AI・IoT監視項目

項目目的
水温成長速度最適化
溶存酸素 DO窒息防止
pH生理安定
ORP水質衛生監視
アンモニア毒性管理
亜硝酸生存率向上
水位漏水検知
給餌量FCR改善
消費電力ランニングコスト分析

推奨センサ構成

水質センサ

飼育フロー

シラスウナギ導入→初期馴致飼育→中間育成→高密度育成→成魚出荷(200〜250g)

推奨飼育条件

項目推奨値
水温25〜28℃
DO5mg/L以上
pH6.8〜7.5
NH30.02mg/L以下
NO20.1mg/L以下
塩分0〜5‰
給餌回数2〜4回/日

AI制御の特徴

① 成長予測:AIが給餌量・水温・成長履歴から最適成長曲線を予測
② 水質予測:アンモニア上昇を予測し事前に換水・曝気制御
③ 異常検知:魚の行動異常や酸欠兆候を自動通知
④ エネルギー最適化:夜間電力を利用した省エネ制御

導入規模例

小規模モデル
  • 水槽数:4槽
  • 年間出荷量:約1t
  • 想定投資額:800〜1,500万円
中規模モデル
  • 水槽数:12槽
  • 年間出荷量:約5t
  • 想定投資額:3,000〜6,000万円
大規模モデル
  • 水槽数:30槽以上
  • 年間出荷量:20t以上
  • 想定投資額:1〜3億円
  1. 収益モデル(例)
年間1t出荷モデル
項目金額
売上約350〜500万円
飼料費約80万円
電気代約60万円
酸素・水道約30万円
人件費約100万円
想定営業利益約80〜180万円
※販売単価により変動
  1. 本システムの強み

従来型養殖との比較

項目従来本提案
水使用量多い少ない
病気リスク高い低減
温度変動大きい安定
人依存高いAI補助
遠隔監視不可可能
省エネ低い高効率

今後の展開

本システムはウナギだけでなく、
  • ティラピア
  • ブラックタイガー
  • アワビ
  • ナマズ
  • 淡水魚
  • 海水魚
などへも展開可能です。
さらに、
  • 太陽光発電連携
  • AI画像解析
  • 自動給餌ロボット
  • バイオフロック
  • 微細藻類連携
などを組み合わせることで、次世代型スマート養殖施設へ発展可能です。

まとめ

本提案は、AI・IoT・循環型養殖技術を融合し、
  • 高生存率
  • 高密度養殖
  • 安定生産
  • 省人化
  • 高収益化
を実現する次世代型ウナギ養殖モデルです。
天然資源依存から脱却し、持続可能な養殖産業の構築を目指します。

Tiny WEBPLC構成

■ システム構成:Tiny WEBPLC  New!
A: ベース基板: CPU Raspi CM4 +耐ノイズ等基板
B: 拡張スタック基板: 1:DO=16ch R.F=2.4GHz 特定小電力無線(ANT 付属)
C: SENSOR UNIT: 水温/pH/溶存酸素(DO)/ORP/水位計測Sensor @AtlasScientific

 
水温/pH/溶存酸素(DO)/ORP/水位以外は下記の測定とする
アンモニア計測方法
アンモニア毒性は pHが1上がると有害性が大きく増えるため、pH・水温・DOを連続監視することが重要です。Atlas自身もRASでは複数水質項目のリアルタイム監視が重要と説明しています。
実運用では、アンモニア試薬測定値 TANAtlasのpH・水温から、危険な 非イオン化アンモニア NH₃ を計算します。
例:
状態判断
TAN低い・pH安定安全
TAN普通・pH上昇危険化
pH高い・水温高いNH₃毒性上昇
DO低下魚・ろ過槽に危険

亜硝酸計測方法

亜硝酸 NO₂⁻ は、AtlasのpH/ORP/ECだけでは正確な濃度としては出せません。
したがって現実的には、亜硝酸はAtlas単体では難しい
亜硝酸 NO₂⁻ は、AtlasのpH/ORP/ECだけでは正確な濃度としては出せません。
したがって現実的には、
方法内容
手分析亜硝酸試薬キットで1日1回〜数回
半自動採水+比色計で測定
本格自動外部の亜硝酸ISE/水質分析計をRS485/ModbusでWEBCONに接続